−vol.1−(有益生物を増やす)
土の中の生物 大型動物 ミミズ・アリ・ムカデ・ナメクジなど
中型動物 線虫・トビムシ・ダニなど
小型動物 アメーバ・鞭毛虫・繊毛虫などの原生動物
微生物類 藻類・糸状菌類・放線菌類・細菌類など
 土で農作物を作る以上、良くも悪くも色んな生物と関わります。一般に農作物に悪さをする生物は数が少なく、動きも鈍いので、敵対生物に捕食される等して容易に増える事が出来ません。『ミミズの居るような畑を作ろう』とはよく言いますが、有益な土壌生物と仲良くできれば、病気の少ない元気な野菜を作る事が出来ます。
有益生物を増やす条件 土中に適度な水分・空気・餌の存在と適正土壌pH
近縁の作物を連作しない → 次回に記載
 土壌中に水分・空気・餌を補給するには堆肥を施用するのが一番です。堆肥は生物の餌になり、土に鋤込む事により空隙を生み、水や空気を保つのに役立ちます。

新鮮な有機物 色んな生物の餌になるので、生物が良く繁殖します。しかし、農作物に害を及ぼす事があるので、施用後直ぐの播種・定植は避けます(施用後1〜2ヶ月程空けて下さい)。

適度な石灰分は微生物活動を活発化させます。
完熟堆肥 言わば、生物が餌として利用した有機物の残りカスです。生物を繁殖させる力は弱いが、農作物に害がなく、逆に土を軟らかくして根張りを良くします。失敗の少ない堆肥です。
ぼかし堆肥 中間と思えば良いでしょう。


− vol.2 −(連作障害・いや地対策)
輪 作 基本的には4〜5年で一巡し、近縁作物(表−2)が重ならないように作付け体系を考えます。また、病害虫対策や塩基バランスの適正化を狙った輪作体系にすると更に良いでしょう(例:「落花生とサツマイモを組み合わせると互いのセンチュウ害が減少」「人参の前にイネ科作物を入れると色つやが良くなる」「クリーニング作物の導入」等)。

田畑輪換
2〜3年水田にしてから1年畑を作るようにします。私の母は、水田の一角で家庭菜園を行っていますが、4〜5年に1度しか同じ場所を使いません。

その他
『深耕』『客土』『pH調整』『微量要素補給』等も効果的です。苗は耐病性の『接ぎ木苗』を使用すると良いでしょう。連作障害が甚だしい場合は『防除』することも必要です。
年数      作 物 名
1年 大豆,ネギ,ホウレンソウ
ラッキョウ,セルリー
2年 ナガイモ,ソラマメ,馬鈴薯
ラッカセイ,キュウリ
3年 インゲン,サトイモ,トマト
マクワウリ,トウガラシ
5年 ゴボウ,エンドウ,ハクサイ
ナス,スイカ

(比較的連作障害に強い作物)
カブ,水稲,ムギ,カリフラワー
ニラ,トウモロコシ,サツマイモ
キャベツ,タマネギ       

          近縁作物の一覧表   (参考:野菜園芸ハンドブック)
科 名 作  物  名
ウリ キュウリ,メロン類,スイカ,カボチャ,ニガウリ,トウガン,ハヤトウリ
ナス ナス,トマト,ピーマン,トウガラシ,馬鈴薯
アブラナ 大根,キャベツ,アブラナ,カリフラワー,ケール,タイサイ,ワサビ大根
ブロッコリー,カブ,野沢菜,キョウナ
キク レタス,ゴボウ,シュンギク,食用菊,チコリー,キクイモ,フキ
マメ 落花生,大豆,インゲン,エンドウ,ソラマメ,ナタマメ
イネ 水稲,陸稲,ムギ類,トウモロコシ,マコモ,アワ,ヒエ
セリ 人参,パセリー,セルリー,ミツバ,アシタバ,ウイキョウ,セリ
ユリ アスパラガス,タマネギ,ネギ,ラッキョウ,ワケギ,シャロット,リーキ,
ニンニク,ニラ
バラ イチゴ
サトイモ 里芋,ハスイモ
アカザ ホウレンソウ,トンブリ,テーブルビ−ト
ヒルガオ サツマイモ,ヨウサイ
シソ シソ,セージ,タイム,チョロギ
ヤマノイモ ナガイモ,ヤマトイモ,トックリイモ
− vol.3 −(意外に知らない野菜の畝作り)
作物名 畝高 畝幅 条間 株間
ニンジン2条 長根
ニンジン2条 短根
20
20
80
60
20
10
15〜18
 8〜12
コマツナ5条 10 80 10 5〜6
シュンギク4条 10 130 20 30
葉ネギ6条 10 130 15 3〜4
エダマメ早生1条
エダマメ早生2条
エダマメ晩生1条
20
20
20
50
100
75

40
20
20
25
タマネギ7条 10 140 15 15
ニンニク4条 15 140 15 15
ホウレンソウ5条 10 120 15
サラダ菜4条 10 120 20 20
ゴボウ1条 10 55
レタス1条
レタス4条
15
15
55
180

30
36
36
モロヘイヤ1条 20 20 65
スイカ1条 10 270 150
イチゴ2条 25 100 40 20
馬鈴薯1条(3〜4本立て) 20 80 30
サツマイモ1条 20 80 40
ピーマン1条3本仕立て 20 90 40
ナス1条3本仕立て 20 90 40
トマト1条仕立て
トマト2条仕立て
20
20
90
160

90
40
40
キュウリ1条仕立て 20 95 70
ブロッコリー2条 20 120 60 35
ダイコン2条千鳥植え 20 120 60 30
ヤマイモ2条 20 130 60 30
ハクサイ1条
ハクサイ2条
20
20
70
130

60
40
40
キャベツ1条
キャベツ2条
20
20
70
130

60
40
40
エンドウマメ1条 15 130 40
インゲンマメ2条 15 150 100 35
カボチャ1条 10 200 90
 排水性の悪い圃場や悪天候が予想される場合は加湿にならないように高畝にし、逆に水はけが良過ぎる圃場や乾燥しそうな年は乾燥しないように低畝にします。また、保水性・排水性を高める堆肥は是非施用したいものです。

− vol.4 − (果菜類の追肥)
 トマト・ナス・ピーマン・キュウリ等の収穫しながら樹作りをする作物は、定期的な追肥が必要です。
肥料分が不足すると、キュウリでは先端付近のヒゲの伸びが悪くなったり、曲がり果が多くなり、ナス・ピーマンなどでは花が小さくなったり、新梢の伸びが悪くなってきます。実付きが多く場合は思い切って摘果する事も選択肢の一つですが、そうなる前に的確に追肥して下さい。
 トマトでは、格段ごとにピンポン玉位(約2週間ごと)になったら、
窒素14%の化成肥料なら1株当たり約3〜4g程度の追肥をします。ただし、右写真の様に樹勢が強い場合や実にスジ腐れが出るようなら追肥をしません。追肥位置は、なるべく株元から離して同じ位置に追肥しないようにします。

樹勢を抑えるにはリン酸の追肥が有効です。
樹勢が弱くなると、花弁や雌しべが小さくなってしまいます。こうなると良質ナスにはなりません。
追肥は三要素だけでなく、トヨクィーンも一緒にして下さい。


− vol.5− (ナスの剪定)
 ナスの樹勢が弱ってきたら更新剪定をして、再生枝でナスを取りましょう。

 剪定後は、必ず化成肥料とトヨクィーンを追肥しておこう!!


− vol.6− カラスを防ぐには
カラスを侵入を防ぐには、水糸やネット等が有効ですが、タコヒモや粗目のネットでは小ガラスは平気で入ってきます。また、カラスの疑体を吊す場合は、頭を上にた方が良いそうです。